2024年7月20日(土)
御自宅一階の窓に設置されている雨戸収納部
である戸袋内にもしかしたらハチに巣作り
されているかもしれない!
ということで御相談のお電話を頂いたのですが
そちらの雨戸というのはほぼ使用されておらず
戸袋内に収納されたままになっている状況。
今回巣作りを疑うきっかけとなったのが屋外の
そちら近辺を通りがかった際,目線の先に
一匹の大きな蜂が姿を現したのです。
するとそのハチはなんと何の迷いもなく該当の
戸袋内に侵入したのです!
かなり嫌な予感...
ですが侵入したかと思えばすぐに一匹の蜂が
何処かへ飛び去ったのでたまたまだったのだ
と思うことに。
しかしその後もなんとなく気になってしまい
室内側よりしばらく様子を窺ってみることに。
するとなんと...
定期的にハチが戸袋内に出入りしていたので
これは巣作りされているかもしれないと
疑う事になったのでした。
ですが戸袋内部ということもあり,暗くて見えず
そして危険で近付けなかったので蜂の巣自体の
確認は出来ていない状況だったのです。
まさかこんな箇所に巣作りされているのか!?
その後はかなり気になってしまい,ゆっくりと
くつろぐことも出来なくなってしまった。
こういったお悩みでございました。
ハチの種類は詳しくお聴きした結果
スズメバチで間違いなし。
今回のお客様宅のケースのように雨戸の収納部
である戸袋内というのもハチの標的となってしまう
ことがあり,蜂の種類は主にスズメバチやドロバチ
アシナガバチなどが巣作りを行うのです。
まさかの営巣箇所になりますが,もしも御自宅の
窓に雨戸の戸袋が設置されている場合はハチに
巣作りされてしまう事があるということを
御認識頂いた方が良いでしょう。
戸袋内部というのはほとんどのケースで空間が
生じているのでその空間部を利用し巣作り
されてしまうというわけです。
内部は一見しただけでは確認出来ないため,巣が
見えずどうしても発見が遅れてしまう
ポイントでもあるのです。
そして特に標的となりやすいケースがあるのですが
雨戸を戸袋内に収納しているかそうでないかで
標的となる確率が左右されるのです。
全ての雨戸を戸袋内に収納していたとしても標的と
なってしまうのですが,全ての雨戸を常に引き出して
いる状態,つまり雨戸を閉めきった状態であれば
それだけ戸袋内の空間が大きくなってしまうので
標的となりやすくなってしまうのです。
ですので使用していないお部屋など常に雨戸を
閉めきった状態にしている窓があれば戸袋内に
十分ご注意頂ければと思います。
そして危険な状況に陥りやすいケースがあり
それは長期間雨戸を戸袋内に収納したままの状態
だったのですが,台風の接近に備えるためなどで
久々に雨戸を引き出す際になります。
ハチに巣作りされていることに気付かずに雨戸を
引き出してしまった際に,かなり蜂を刺激してしまい
襲われ刺されてしまったり,パニックとなった蜂が
室内に侵入してしまうなどかなり恐怖の事態に
発展してしまうことがあるのです。
中には雨戸が蜂の巣を破壊してしまい,周辺にて
多数のハチが飛び回り収拾がつかなくなってしまう
という最悪の事態が発生することもありますので
久々に雨戸を引き出す際は必ず事前に蜂が戸袋内に
出入りしていないかどうかの点検を十分に行ってから
引き出して頂くことが重要になります。
早急に調査駆除にお伺い。
該当の雨戸戸袋を確認しますと,そこはお隣様など
周辺にお住まいの方々には影響は及んでいない
箇所でしたので不幸中の幸い。
戸袋が設置されている箇所によってはお隣様などに
影響が出てしまうこともありますのでそんな観点
からも注意が必要でしょう。
まずはハチの動向調査を実施しますと,すぐに
ハチの正体が判明。
正体はヒメスズメバチ。
戸袋の隙間部分から内部へ侵入するのを確認
出来ましたので営巣確定。
ヒメスズメバチに関しましてはその他のスズメバチ
と比べるとそれ程巣は巨大化させず,蜂の総数も
桁違いに増加させることはありませんが,営巣箇所が
厄介で戸袋内の他,壁内部の奥深く,天井裏内などに
よく巣作りするタイプになるのです。
営巣箇所から判断すると厄介なハチと言えます。
慎重に戸袋内を調査しますと,ありました
最奥の上部に巣作り!
今回は雨戸を引き出してしまうことが無くて
本当に良かったのです。
もしも引き出してしまっていたら間違いなく巣を
破壊してしまっていた事になり,かなりとんでもない
事態に発展していた可能性があったからです。
状況が把握出来ましたので駆除実施。
現時点で巣にいるスズメバチたちを全て駆除。
そして巣も跡形なく完全に撤去完了。
ここからはしばらく待機し戻りバチの駆除を
行いつつ,念のため敷地内その他の箇所も調査。
結果,他では現時点では巣作りされていないことを
確認出来ましたので駆除作業の完了。
これでご安心頂くことが出来そうです。
ですが敷地内にはその他の戸袋も複数設置されて
いましたので,今後はその他の雨戸戸袋にも
気を配っておくことが重要になります。
今回は雨戸を引き出すようなことはなく,蜂の
出入りを発見出来たので最悪の事態に発展する
ことは無かったのですが,中には雨戸を引き出した
際などに襲われてしまう事態も発生しておりますので
御自宅の窓に雨戸戸袋が設置されている場合は
ハチの営巣箇所の一つであるということを
御認識頂き,ご注意頂ければと思います。
そしてもしも戸袋の隙間などから蜂が出入りして
いるのを発見なさった際はそれはほぼ間違いなく
巣作りされていることになるので,その時点で
すぐに対処しておくことをお勧め致します。