「消火器格納箱の中に!」【神戸市の蜂の巣駆除】2021/07/07
マンション敷地内の共用スペースに設置されている消火器の収納ボックス内部へハチが出入りしていた!消火器が取り出せない!調査駆除の全容を御紹介させて頂きます。
板倉敦司
板倉敦司

神戸市垂水区マンション共用部

なんと消火器格納箱の中に!


2021年7月7日(水)


マンション敷地内の共用部に設置されている消火器
収納ボックスの中に蜂が出入りしていたので巣作り
されているかもしれない!


ということで駆除の御相談を頂いたのですが,そんな
状況を発見なさったのは定期的にマンション共用部の
清掃を行っている方だったのです。


いつも通り清掃を行っていたところ,該当の消火器
ボックスが設置されている箇所付近にてハチの姿を確認!


するとその蜂はなんと消火器ボックス部分へ一直線!


そしてなんと構造上ボックス上部に存在していた
小窓部分から内部に侵入したのです!


ですので巣作りを疑うことになったのです。


ですがボックスを開けることは出来なかったので
蜂の巣の確認は出来ていないということ。


その後も様子を窺っていたのですがその都度ハチが
出入りしていたので危険を感じすぐに管理会社様に
ご報告されたのでした。


その収納ボックスが設置されている箇所というのが
マンション入居者の方も時折行き来する通路の近辺
だったので,万が一の事態が発生してはいけない
ということで早急に対処する必要があったのでした。


ハチの種類は詳しくお聴きした結果,アシナガバチ。


今回消火器収納ボックスの内部に出入りしていたという
ことだったのですが,通常であればあまり考えられない
状況なのです。


ハチが侵入出来るような隙間は元々存在していないので
出入りされることは無いのです。


ですがやはり長年経過しますとそれなりに劣化して
しまうこともありますので隙間等が生じてしまう
可能性があるのです。


マンションなどの共有の消火器と言えば屋外に設置
されていることになりますのでそれだけ風雨にさらされる
状態になり劣化してしまうというわけです。


又は何らかのきっかけがありボックスの扉部分が
へこんでしまい結果隙間が生じてしまうという
状況も時にはあるのです。


今回のボックスには上部に小窓が設置されているタイプに
なり,通常であれば隙間が生じていることは無いのですが
やはり長年の経過と共に劣化し隙間が生じてしまったか
あるいは別の要因で隙間が生じてしまい,そちらから
ハチが侵入してしまった可能性が考えられるでしょう。


消火器というのはよほどの事態が発生しない限り使用
されることは無いので,ボックスに収納されている
消火器を取り出すことはほぼ無いでしょう。


そんな状況下でもしも内部に侵入出来てしまう状態で
あればハチにとっては快適に暮らせるポイントと
なってしまうというわけです。


ですが消火器というのはいつ何時必要になるか分からず
その際は必ず必要になる物になります。


そんな消火器が収納されているボックス内に蜂に巣作り
されており,取り出せないという状態であればかなりの
大問題になってしまうでしょう。


ですのでマンションなどの集合住宅以外にも地域で管理
されている消火器がある場合で収納ボックスに保管
されている場合はボックスの状態を把握しておき
もしも劣化している際は修繕など対処しておく
ことが重要になります。


消火器が取り出せない状況なので迅速に御対応。


該当のマンション共用部を確認しますと,そこは入居者の
方々が通られる通路のすぐ脇に位置する箇所。


普段ほぼ気にすることの無い真っ赤なボックス。


一見しただけではまさか内部に蜂の巣があるなんて
全く思えない状況。


こういった何気なく共用部に設置されている物にも
ハチに巣作りされることがあるということを
ご認識頂ければと思います。


しばらく待機しまずはハチの動向調査。


すると一匹のハチの姿。


正体はセグロアシナガバチ。


格納箱内部に侵入するのを現認しましたので
営巣確定。


やはりボックス上部の小窓部分が劣化し隙間が生じて
しまっていたので侵入されていたのです。


状況が把握出来ましたので駆除実施。


内部に薬剤注入し現時点で巣にいるハチを全て駆除し
ボックス内部を確認したところ,ありました内部の
側面に頑丈に巣作り。


消火器格納箱蜂の巣


巣に気付かずもしもボックスを開けることがあれば
危険な事態に陥っていた可能性があったのです。


消火器収納ボックスハチ


跡形なく完全に除去実施。


消火器格納箱侵入口


ここからは戻りバチを地道に捕獲退治し念のため
共用部その他の箇所も調査実施。


結果,現時点ではその他の消火器収納ボックスなども
問題ないことを確認出来ましたので駆除作業の完了。


これで万が一の事態が発生しても消火器を取り出して
頂くことが出来そうです。


今回のケースのように集合住宅などの共用スペースに
設置されている消火器格納箱内部というのも状況に
よってはハチの標的となってしまうことがありますので
管理者の方は十分注意が必要でしょう。


消火器というのは正に全く使用しないという状況が
ほとんどなので気にされにくいとは思いますが,今回の
ようにハチに巣作りされてしまうと万が一の事態に使用
出来ないなど,かなり問題なので管理者の方は定期的に
消火器の点検を行うことが重要ということです。


そしてもしも隙間などからハチが侵入しているのを発見
された場合は間違いなく内部に巣作りされていることに
なりますのでその時点ですぐに対処しておくことが
重要になります。