2021年6月28日(月)
一戸建て御自宅の一室の窓に設置されている雨戸に
蜂の巣があるのを発見したため,窓が開けられない!
ということでお困りのご連絡を頂いたのですがその
雨戸というのが戸袋内に保管されているというわけでは
なく,窓側に引き出された状態つまり雨戸を閉めた
状態になっているということ。
その状態というのがかなり長期間続いており戸袋内へ
収納することも長らく無かったのです。
そして全ての雨戸を閉鎖しているわけではなく
一部の雨戸が長期間出されていた状態になっており
その雨戸自体に巣作りされてしまったのです。
正にまさかの箇所に巣作りされていたのです。
その雨戸が設置されている一室というのが普段ほぼ使用
されていなかったので状況を全く把握出来ていなかった。
そして今回久々にその一室の清掃を行うことになり
該当の窓を開けようとしたところ,すりガラス越しに
雨戸に何らかの物体があるのを発見!
最初はいつの間にかゴミでも挟まったのかと思ったのですが
しばらくするとそちらの雨戸部分へ何やら物影が飛来!
そしてそちらの物体部分へやって来たのです!
かなり気になったので完全に窓を開放するのは一旦中止し
慎重に窓を開けていき,物体を確認することに。
すると物体の正体が判明。
それはまさかの蜂の巣だったのです!
思わず腰を抜かしそうになったのですが慎重に窓を閉鎖。
なんとかハチに襲われるようなことは無かったので
まずは一安心。
まさかの状況を発見してしまったのでその後は一切
窓に手を触れることは出来ず清掃を行えなくなった...
こういったお悩みでございました。
ハチの種類は詳しくお聴きした結果,アシナガバチ。
今回のケースのように主に戸建て住宅の窓に設置されて
いる左右へ出し入れするタイプの雨戸周りというのも
ハチに巣作りされてしまうポイントの一つになり
今回のように雨戸自体に巣作りされることもあれば
雨戸の収納部つまり戸袋内が標的となってしまう
ケースも多いのです。
戸袋内に関しては様々なハチに巣作りされてしまう
のですが,完全な内部に巣作りされてしまうと蜂の巣が
全く見えないので発見が遅れてしまう事が多いのです。
そんな状況下で危険な事態に陥りやすいのです。
巣作りされていることに気付かず雨戸を引き出した際
ほぼ間違いなくハチを刺激してしまうので突然ハチが
飛び出し襲われてしまう確率が高いのです。
中には雨戸が巣に接触してしまい巣を破壊してしまう
こともあり,そうなっては更に危険な状況に陥って
しまうのです。
そして今回のケースのように雨戸を片側のみ長期間
閉められているという状態もあると思うのですが
そういった状態であれば雨戸自体の内側が標的と
なることがあり,このケースでも上記と同様に危険な
状況に陥りやすくなります。
ですので久々に雨戸に手を触れる際は室内側及び
屋外側からも蜂の巣が無いか,ハチが行き来して
いないかどうかの点検を行っておくことを
お勧め致します。
窓が開けられないので早急に駆除にお伺い。
該当の窓を確認しますと,そこには片側のみ引き出された
状態となっている雨戸。
ハチの標的となりやすい状態だったのです。
すりガラス越しにうっすらと確認出来る状況で
セグロアシナガバチの巣。

気付かずに雨戸を動かすことが無くて良かったのです。
雨戸に頑丈に巣作り。

状況が把握出来ましたので現時点で巣にいるハチを
全て退治し巣も跡形なく完全に除去。
戻りバチを捕獲駆除しつつ,念のため敷地内その他の
箇所も細部まで調査。
すると,屋外の別箇所に設置されているエアコン
室外機にも巣作りされていることが判明。

同種のアシナガバチの巣。
こちらの室外機は外壁に設置されていたのですが
本体の底面部に巣作りされておりハチの数も多数。

今回のアシナガバチに関しては敷地内に複数箇所に
巣作りされる事態がよく発生しますので今回の
お客様宅も特有の状況だったのです。
合わせて駆除となり同様に蜂駆除後巣も完全に撤去。
その他の箇所も調査させて頂いた結果,現時点では
他では巣作りされていないことを確認出来ましたので
全ての調査駆除作業の完了。
これで安心して窓を開けて頂くことが出来ます。
今回のように左右へスライドさせるタイプの雨戸
というのもハチに巣作りされてしまうことがよくあり
それは戸袋内に収納されている場合でも巣作りされて
しまうのですが,今回のように全ての雨戸を閉め切った
状態ではなく,一部の雨戸を引き出した状態であれば
雨戸自体に巣作りされる確率が高いので,もしも
そのような状態の雨戸が存在する場合は十分
ご注意頂ければと思います。
そしてそのような状態の雨戸を久々に動かす際は
必ず事前に雨戸全体の点検を行い,更には戸袋内に
ハチが出入りしていないかどうかの点検も合わせて
行っておくことをお勧め致します。